(2016.6.4公開)


増川林道 南股支線
(追加調査)
以前の調査時期は夏で、薄暗い林の中を進んだというイメージがあり、ちょっと怖いなーと思っていましたが、秋になればかなり見通しが良くなりました。

やっぱり調査は降雪前が最高で、やる気が出てきます。

※ カーソルを合わせると2003年7月調査時の写真が表示されます。


今通った箇所を振り返ると、路盤が石垣で補強されていました。前回調査では気がつきませんでした。

この石垣が軌道時代の遺構かどうかは分かりませんが、何となく古そうな感じです。

以降、同じような石垣が現れますが、同様に軌道時代の遺構かは不明です。


先に進み、川原に降りてみると、橋桁に使用されていたと思われる金具付きの木材が落ちていました。

林道はここから100mほど上流で増川川を渡るので、そこから流れてきたものと思われます。


増川川を渡って進むと、またしても、立派な石垣が残されていました。


再度増川川を渡ります。右側の茂みがちょっと怪しかったので、川原に降りてみました。


川に入り、下流から現林道の橋を撮影しました。

左に見える木の根元に軌道の遺構と思われる橋脚が残されていました。


残されていた橋脚はショボかったですが、金具もついていました。


橋脚跡の左の斜面を見ると、何か石のようなものが見えます。


よじ登って確認してみると、石垣の橋台も残されていました。

笹がちょっとじゃまですね。


先に進むと、またしても路盤の石垣が見られました。


現林道は増川川から離れ、南東方向へ進みますが、軌道はそのまま増川沿いに進みます。

地図には道の記載がないので手つかずの遺構があるかも…。
この地図はカシミール3D「山旅倶楽部」を使用して作成しました。


林道から離れて進むとすぐに堰が現れました。軌道はこの先を進んでいたようです。


堰を越えて進むと、こんな感じでした。どこが軌道跡かな?


川原に流れ着いた木々の中に、金具付きの木材を発見しました。

軌道の橋桁ではないでしょうか?


上流に進むと右岸に軌道跡らしきものが見えてきました。 軌道跡はこのように空間が続いており、まだまだ先に進めそうです。


しかし、土場のような空間が現れ、軌道跡が分からなくなりました。右側に見えるのは「じゃかご」で石垣ではありません。 最後は小さな滝となり、先に進めなくなりました。


最後の区間では結局橋桁の残骸らしき物しか見つけられませんでした。数年前から地図を見ながら「何かある」と期待していたのでガックシでしたが、まっ、何も見つけられないよりはマシと思っています。


増川の軌道

( 線名 地図 )