(2008.6.14公開)
  津軽森林鉄道 
  C 郷沢(ごうさわ)〜広瀬

この区間はJR津軽線に沿って進みます。

川を渡る箇所や道を跨ぐ箇所には、いくつかの遺構が残っており、少しは見応えがあるかと思います。

写真撮影時期は2002年から2007年とバラバラです。
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平19総使、第611号)


水田地帯を通り抜けた先はJR津軽線沿いに進みます。

この近くには松の枝が玉の形を描いている「玉松」があるそうです(私は見たことがありませんが…)。


途中に民家があるため、しばらく軌道跡をたどることはできませんでした。写真は瀬辺地駅南側の踏切から少し進んだ地点です。

芝のような箇所が森林鉄道跡と思われます。


さらに先に進むと瀬辺地川を渡ります。

ここには橋桁が残っており、写真では分かりにくいですが枕木が並んでいます。


横から見るとこのようになっています。

「二邑亭駄菓子のよろず話」に掲載されている昔の写真に比べると、当たり前ですが枕木の数も少ないし、劣化しているようです。


瀬辺地駅南側の道路を跨ぐ箇所に橋台跡があります。

一応近所の人にも確認しましたが、森林鉄道の遺構とのことでした。


さらにもう一箇所あり、こちらは桁がコンクリート?でそのまま残っていました。


近くにはレールを加工した何かよく分からないもの?がありました。


瀬辺地駅の北側には水路を渡る箇所がありました。

きちんと確認しなかったので分かりませんが、土台部分のコンクリートは森林鉄道の遺構かな?


同じ箇所で蟹田方向を撮影しました。

森林鉄道跡は、ここからしばらくJR津軽線沿いに進み、左側の林の中を通っていきます。


苦労して林の中の森林鉄道跡を進みましたが、特に遺構を見つけられませんでした。


林の区間は短く、すぐに水田に出てきます。

林と水田の間に水路があるのですが、林から脱出する時にジャンプ失敗し、落ちて足がびしょぬれになってしまいました。トホホ…。

森林鉄道跡はすぐに林から出て、水田の脇を築堤で進んでいきます。


繁茂している草の先に築堤がはっきりと見えます。

右側写真は撮影時期が違いますが、同じ箇所を少し離れた道路から撮影しました。こちらも林から築堤が続いているのがよく分かります。


築堤が道路で寸断されている箇所もあります。

寸断されている部分には橋脚跡を見つけることができなかったので、森林鉄道廃止後に道路が通ったのかもしれません。


広瀬川を渡る箇所に残る橋桁を川下から撮影しました。

ここは「鉄道廃線跡を歩く2」で紹介されているので知っている方も多いかと思います。


もう少し近づいて撮影しましたが、あまり上手く撮れませんでした。

コンクリートの橋脚が見えます。


築堤に上って蟹田方面を撮影しましたが、木の枝が多く、橋桁を上手く写せませんでした。
橋桁の上には数本の枕木が残っていました。
「青森県の近代化遺産」によると、当初は木橋で、鉄橋に変わったのは昭和7〜8年頃とのこと。橋桁の銘板には「SEITESUSHO YAWATA」の文字と八幡製鉄所のマークがあるそうです(後で知った情報なので現地で確認していませんが…)。


広瀬川を回り込んで、橋方向を撮影しました。

森林鉄道跡は途中までは農道?として使われているようです。


同じ地点で蟹田方向を撮影しました。

森林鉄道跡は、再びJR津軽線沿いに進みます。

この先は津軽線に近づき過ぎて危険なので、国道に出て進むことにしました。


蟹田に行く途中に、小さな川を渡る箇所を海側から撮影しました。手前は国道、向こうがJR津軽線で、森林鉄道は一番山側を通っていました。

JR津軽線の向こうに森林鉄道の遺構があると思い、山側から回り込んで行こうとしましたが、草藪で進みにくく断念しました。

踏切がないのに海側からJRを横切るのは危険なので、この橋の下をくぐって確認することにしました。


長靴を履き、とりあえず濡れずに通ることができました。

山側はこのようになっており、これが森林鉄道の橋跡かと思いますが…?

現場で見た時はそれっぽい雰囲気が出ていたのですが、今写真を見ると、ちょっと新しすぎるような感じもします。むしろ前の写真の国道の橋の方が古っぽく見えます。


近くには古いコンクリートの塊があり、これも橋跡の遺構なのでしょうか?


ちなみに下部はこのようになっています。

手前のアーチ状が森林鉄道の遺構(と思われる?)、その奥がJR津軽線、一番奥に少し離れて見えるのが国道です。


よく見ると壁面にちょっと頼りない箇所があり、やはりここが森林鉄道の遺構ではないかと思いますが…特に根拠はありません。

土木工学のことを全く勉強していないので、このような構造が古い物なのか、JR(国鉄)のものでないのかはよく分かりません。


橋の上から蟹田方面を撮影しました。

草むら部分が森林鉄道跡かと思われます。

ちなみにJR津軽線のバラストの一部は森林鉄道跡と思われる橋の上にもはみ出していました(メジャーを持っていかなかったので足で測って確認しました)。

今回のレポートの中で、一番期待していたのが瀬辺地駅北部の林の中でした。津軽森林鉄道跡はほとんどが道路や農道となっており、廃止後に活用されず放置された区間は少なくなっています。林の中は手つかずなので、何か遺構があるかと思ったのですが何もなくてガックシです。あげくの果てに林から脱出時に入水!瀬辺地駅付近に車を停めていたので、そこまでの道路500m程に私の足跡がベチャベチャと残りました。

また、最後の箇所はきちんと橋の幅を測れば、森林鉄道のものか、津軽線のものか分かるかと思います(きちんと調べていないので分かりませんが、津軽海峡線開通に伴う旧津軽線のものという可能性もあります?国道部分も古くて怪しいかな?)。

結局きちんと調査できず、あいまいな結果になってしまいました。仕事でもこうなのさっ…トホホ…。


B内真部〜郷沢へ            D蟹田〜大平


                            

( 線名 地図 )